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<回顧 3.11証言>

<回顧3.11証言>迫る猛火 水・食料枯渇

 東日本大震災の津波襲来時、宮城県気仙沼市潮見町の気仙沼中央公民館には近くの保育所に通う0~6歳児の71人を含む約450人が避難した。
一部3階建ての公民館は一時、2階天井付近まで水没し、完全に孤立。そこに猛火が迫った。避難者は極限の状況下で2晩を過ごし、3日目にようやく全員が脱出した。(東野滋)

<緊迫>
 3月11日午後2時46分。気仙沼市一景島保育所は昼寝の時間だった。当時の林小春所長(59)ら保育士は子どもたちに覆いかぶさり、揺れが収まるのを待った。
 外に飛び出し、0~2歳児を「避難車」と呼ばれる大型の乳母車に乗せる。3歳児以上は歩かせ、約100メートル離れた気仙沼中央公民館に向かった。

 保育所は月1回、避難訓練を行い、強い地震後は公民館を目指すことを徹底していた。「緊迫した雰囲気を感じ取ったのか、子どもたちもおとなしく行動した」と林所長。2日前の3月9日の地震で自主避難したばかりだったことも、順調な避難につながった。
 公民館に着いたのは午後3時前。一番乗りだった。近所の住民や水産加工工場の従業員が続々と集まり始めた。
 騒然とする中、保護者も大勢駆け付けた。子どもを車に乗せて連れ帰ろうとするのを、保育士らは必死に引き留めた。周辺の道路では、海辺から離れようとする車の渋滞が発生していた。

<土煙>
 「大津波警報が出ている。ここの高さでは危ないかもしれない」。2階の和室で誰かが大声を上げた。午後3時半ごろ、子どもらが慌てて3階に移った直後に第1波がやって来た。
 白い波は気仙沼湾に面した工場や倉庫の高い屋根を乗り越え、土煙を上げながらごう音とともに迫った。「きゃー」。子どもたちの悲鳴が響く。公民館は衝撃で激しく揺れた。津波は2階の天井付近まで到達した。

 ラジオは今後の波の方が高い可能性を伝えている。すぐに3階部分の屋上への避難が決まった。
 屋上への避難ばしごは、1段目の高さが大人の男性の背丈ぐらいある。子どもは上れない。若い男性5、6人がおんぶひもを使い、交代で担ぎ上げた。
 地震後に勤務先から公民館に避難した会社員沢井克行さん(27)もその1人だ。「怖くて泣いている子が多かった。体力に余裕のある人が手伝った」と振り返る。
 「ボン、ボン」。屋上に上がると、気仙沼湾に流れ出た重油に火がつくのが見えた。炎は海面のがれきに燃え移り、あっという間に公民館を取り囲んだ。

<不安>
 「このまま焼け死ぬのか」。辺りに充満した煙を避けるため、避難住民らは再び3階に戻り、すすで真っ黒になりながら衣類を鼻と口に当てて耐えた。避難者で作った名簿によると、公民館に身を寄せたのは446人。備蓄の乾パンや水が子どもと高齢者に優先で配られたが、とても足りない。水は口を湿らせる程度だった。

 夜になると、厳しい冷え込みが襲った。毛布も少ない。限られた枚数を床に敷き、数人ずつでうずくまった。隣り合った人の体が密着するほど狭く、一晩中立ちっぱなしの人もいた。
 外の火災は続き、公民館は余震のたびに大きく揺れる。沢井さんは不安を募らせた。「水も食料もなく、子どもが多い。救助まで時間が掛かれば大変なことになる」。誰もが眠れないまま夜が更けていった。
=2011年6月20日河北新報
          ◆         ◆         ◆
 2011年3月11日の東日本大震災発生以来、河北新報社は、被災地東北の新聞社として多くの記事を伝えてきた。
 とりわけ震災が起きた年は、記者は混乱が続く中で情報をかき集め、災害の実相を明らかにするとともに、被害や避難対応などの検証を重ねた。
 中には、全容把握が難しかったり、対応の是非を考えあぐねたりしたテーマにもぶつかった。
 6年の節目に際し、被災者の「証言」を集めた一連の記事をあえて当時のままの形でまとめた。記事を読み返し、あの日に思いを致すことは、復興の歩みを促し、いまとこれからを生きる大きな助けとなるだろう。

河北新報ニュース 2017年02月20日(月)


↓ 画像は、昨日の吹雪を撮った。
21日は、雨降りだったが、雨はいつの間にか雪に変わって吹雪く。
もう雪掻きするほど積もらないだろうと思っていたが、ちがった。

22日午後3時頃に、スノーダンプで妻と二人で雪掻きする。
2月中は、雪が積もってもなんの不思議もない。
春分の日(3月20日)にさえ大雪に見舞われたことが珍しくない。

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