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凍土遮水壁


  被曝地や許可得て辿る墓参り       いわき市・小野康平

  汚染水どぼどぼ流れているけれど本当にやるの東京五輪       須賀川市・伊東伸也

  猿知恵のごとき凍土遮水壁猿も苦笑の結果となりぬ            東京都・野上 卓

  将来のことわざ辞典に書かれようもんじゅの知恵は釣瓶落とし      奥州市・及川和雄

3.11関連作品ではないが、畏友 時田さんの句がまた共選で入選。以下に時田さんのHPからのそれを転載。

   秋蝶の地に落ち歩む息遣ひ   幻椏

 我が句の上に☆があり、有難い事に大串章選・次席、金子兜太選・首席で御取り頂いていた。8月に続き今年2度目の、朝日俳壇ではあまり見かけない共選☆印に、私自身が吃驚である。

 大串評、「息遣い、とまで言ったところに、作者の秋蝶への思いを感じる。」 そして金子評、「男の自分を秋蝶に喩えての句。仕事に悩んでいる状態か、あるいは物思いのときか。」 と、我が情況をおもんばかって下さる句評に、深く感謝している。

 過日、ジョイントベンチャーで頂いた仕事の地鎮祭の折に目にしたシーンを句にした・・基本的には写生句である。建設予定地に小さな黄蝶が舞い降り、羽を開閉しながらゆっくり歩いていた。開閉のリズムが、黄蝶の息遣い、あるいは心臓の鼓動に同期している様に思えたのである。

↑ 朝日俳壇・歌壇(17日付)より
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以下は、鳥羽さんのHPからの転載である。

○  猿知恵のごとき凍土遮水壁猿も苦笑の結果となりぬ  (東京都)野上 卓

 作中の「凍土遮水壁」とは、「地中に凍らせた土で壁を作り、地下水の流入や土の崩落を防ぐ技術」であり、「凍結管と呼ばれる鋼製の管を地中に埋め込み、管の内部に冷却材を送り込んで循環させ、周囲の土を凍らせる技術」であり、「元々は、都市部のトンネル工事などに活用されてきたが、東京電力福島第一原子力発電所における汚染水の増加を抑えるための対策の一環として、時の自公連立政権と東京電力とが結託し、計画して、2013年8月3日、総額約四百七十億円という巨額の国費を投入して着工することを発表し、同発電所の建屋4棟を囲むように凍土壁を作り、地下水が建屋に流入するのを防ぐ計画で、翌年の6月に本格的に着工された幻の技術(事業)」である。
 前述の通り、是が文字通りの〈幻の技術〉であり、結局は、他の放射性物質汚染対策事業と同じように、単なる〈金喰い虫〉のレベルで終わってしまうのではないか、との懸念や疑問がマスコミのあちらこちらから示されたのは、2013年8月3日に、この計画が発表された当初からの事でありましたが、何と不思議な事に、是れを題材にした短歌作品は、物見高く、反政府、反権力を事とする朝日歌壇の入選作として紙面に掲載された事はありません。
 否、もしかして在ったのかも知れませんが、寡聞にして私はそうした事実を知りませんでした。
 そうした中にあって、「放射性物質塗れの土壌を凍らせて事に備へんとする尊き業よ」という、字余りにして、よれよれにして、文意不明瞭な一首を、マイブログ「臆病なビーズ刺繍」に私が掲載したのは、件の幻の事業が本格的に着工された二ヶ月後の2014年の真夏日最中のある早朝の事でありました。
 件の一首は、「神奈川の辺境からの叫び声」というタイトルの下に発表された、連作短歌三首の中の一首であり、その当時の私は、愚かな事に『去にし日に<或いは、藤原紀香讃>』などと称して、彼の莫連女・藤原紀香女史に対する賞賛歌紛いの戯作を詠まんと企んでいた時期でありましたので、前掲の一首の他に、「あのフクシマの地下千尺にして土壌は今し凍結すらむ」、「汚染対策とは土木業者への自民票取り纏め策ならむ」という、もう二首を加えた連作「神奈川の辺境からの叫び声」は、必ずしも私が全力投球し、私の国家権力に対する抵抗姿勢をまともに述べようとした作品ではありませんでしたが、それでも尚且つ、件の「凍土遮水壁」事業の今日の破綻を予見した内容の作品ではありました。
 そうした泥塗れ状態、汚染水塗れの状態の中に於いて、今日、私のかつての歌の友・野上卓さんがお詠みになられた、掲出の一首に接する事を得たのは、鳥羽省三流の大袈裟な言い方を以てすれば、恰も「ゴビの砂漠を彷徨していた彼の達磨大師が、絶っての望みのオアシスに巡り遇ったような気持ち」さえするのである。
 今更、私如き若輩が、改めて申し上げるべき事ではありませんが、「凍土遮水壁」こそはまさしく「猿知恵のごとき」汚染水対策であり、自公政権と東電とが結託しての遮水対策ならぬ隠蔽対策であり、それが「猿も苦笑の結果となり」果ててしまったのは、慧眼の士・野上卓さんの仰せになられる通りであります。
 [反歌]  万歳!ばんざい!野上卓さん万歳!事の序でに私は快哉!  鳥羽省三

 事が事だけに、上掲のような戯作を以て、野上卓さんの傑作へのオマージュとするのは、真に手前勝手な事であり、且つ、この道の大先輩に対して、真に失礼な事とは存じ上げますが、今の私にとっては、掲出の野上卓作に邂逅し得た事は、快哉事以外の何者でもありません。

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今朝見た虹

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  1. 2016/10/18(火) 07:45:54|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:4

コメント

御礼

何時も変わらぬ御厚情に感謝です。
御掲載、ありがとうございました。
  1. 2016/10/18(火) 13:22:48 |
  2. URL |
  3. 幻椏 #FXGmxbjY
  4. [ 編集]

効果は?

「凍土遮水壁」ってほんとに効果が発揮できるのでしょうかねえ???
  1. 2016/10/18(火) 20:01:16 |
  2. URL |
  3. 阿蘇望亭 #z7TqjuIk
  4. [ 編集]

感 謝

時田さん

こちらこそ、いつもありがとうございます
これからも、すばらしい句を読めるのが楽しみです
  1. 2016/10/19(水) 07:00:12 |
  2. URL |
  3. こんの #-
  4. [ 編集]

「凍土遮水壁」

阿蘇望亭さん

あれは、結局シッパイだった
猿知恵 ということでしょう
  1. 2016/10/19(水) 07:02:47 |
  2. URL |
  3. こんの #-
  4. [ 編集]

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