見逃して
21日、春風が強い。洗濯物がまだ濡れているのに、まるで乾ききったように膨らんではためく。
風がなければ、今年最初の消毒作業をと準備していたが、この風ではできない。
妻は、さくらんぼに施肥をやった後、庭の草取りをする。
「散歩してきたら」妻に促され、頷いて出かける。
時々晴れ(陽射し)るが、風が相変わらず強い。
いつものサイクリング・ロードをスタート点(山寺宮崎公民館)まで歩くが、カメラは一度も使わない。
カメラを向けたい被写体に出合わないのである。ちょっぴり寂しい気分だが、こういう日もある。
復路もなにもなければ、大森トンネルの向こう側、線路脇のイチゲの咲いてる所か、里山のユキワリソウが咲く場所へでも行ってみようかと思う。
復路を少し歩いた所で、往路では気づかなかったイチゲを見る。(あぁ 咲いてる!)
それもけっこうたくさん咲いてる。
往路で見逃したものに、復路で見ることはしばしばある。人の目(視線)はそういうものである。
枯葉色の中で花の色は目立つ。その目立つ花を往路では見つけられなかった。
なのに、復路ではあっけなく見つける。もちろんカメラを向ける。
そこを後にし、またしばらく歩くと、今度は道の左側(川の流れてる方)の河川敷にイチゲがたくさん咲いてるのを見る。
往路では、まったく気づかずに通過している。こういうことってあるのだなぁ
人の目は、いや自分の目は、なんとも杜撰というか、へへ 目が杜撰とは言わない。そう、集中力がないのが分かる。
見ているようで、意外に見逃していることが多いような気がする。
スプリング・エフェメラル、春の妖精たちが、春風に揺れてる。枯葉の下から、小さな花たちがうち揃って春を謳っている。
嬉しくなって、しばし詩人になってカメラを向ける。
線路脇のイチゲや里山裾のユキワリソウは、また日を変えて行くことにしよう。
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- 2016/03/22(火) 05:48:14|
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コメント:2
こんのさん
こんばんは!
>往路で見逃したものに、復路で見ることはしばしばある。人の目(視線)はそういうものである。
意識して歩くことで色んな発見があります。
今回、気にしていたからこそ発見できたのかも知れないですね!!
- 2016/03/22(火) 18:14:17 |
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- 溶射屋 #qbIq4rIg
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