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椏苑にて


以下は、畏友 時田幻椏さんが詠まれた句である。
この20句で2015年「埼玉文学賞」を受けられた。

かなり難しい句もあるが、琴線に響く、頷きながら繰り返し読む。それが嬉しい。

  「椏苑にて」 時田幻椏

  椏苑在り誰が焚くかや春の香

  梅ふふむ乳房真白く嬰児は赤く

  蹉跌はあの青鮫の嗟嘆や臥龍梅

  熊谷椿寄居て熾烈なる命

  牡丹の重き蕾に腕のふれ

  水撒けば水の香に寄る黒揚羽

  初夏の槻の木下の椅子五脚

  はじめ皆くさ色みどり花も実も

  軽き蚊に空気は重く打てば飛ぶ

  かわほりの天まで昇る気配なし

  億年の表敬蜥蜴我を見上ぐ

  唖蝉の暗に降り初む尿と雨

  雨に虫濡れて鳴く音の濡れてをり

  台風一過一濁も無し月も夜も

  一つ地にゐて荒草の花けふの貌

  自分時渋の熟柿に鳥の寄る

  生き暮れて捨て置く庭に福寿草

  薄き雪陽を待たずして風に消ゆ

  白タイル寒に乾きし鳥の糞

時田さんは、熊谷市で建設会社の社長をなさっておられる。
朝日俳壇掲載の秀句が縁で、ご厚誼いただいている。

年頭には、毎年神宮の絵馬が届く。ありがたいことである。
今年も、干支の申が描かれたすてきなのをいただいた。

上の俳句は、埼玉文学賞を受けられた20句で、絵馬に同封されていた。
「天童の家」で、みなさんに紹介したいとの申し出を快諾くだされた。
嬉しいことである。

ブログ「天童の家」は、大勢の皆さま方の支えがあって成り立っているのを実感する。

絵 馬 60118-10.jpg

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  1. 2016/01/19(火) 05:07:10|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:4

コメント

骨太

太い骨格がある句ばかりですね。
凄いなあ。

蝉の尿、鳥の糞、いいなあ。
  1. 2016/01/19(火) 16:19:17 |
  2. URL |
  3. 驢人 #-
  4. [ 編集]

骨 太

時田・幻椏・芳文の「我貌徒然」

時田さんのブログ(↑サイト名)でも骨太な句が読めます



  1. 2016/01/19(火) 17:12:10 |
  2. URL |
  3. こんの #-
  4. [ 編集]

御礼申し上げます。

何時もながら、御配慮と御厚誼に、只々御礼申し上げます。申し訳ございません。ありがとうございました。
  1. 2016/01/20(水) 14:10:39 |
  2. URL |
  3. 幻椏 #FXGmxbjY
  4. [ 編集]

支えられて

時田さん

こちらこそ、ありがとうございます
いつも温かく支えられて、感謝です

  1. 2016/01/20(水) 15:18:22 |
  2. URL |
  3. こんの #-
  4. [ 編集]

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