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老いた親を、独り暮らしさせるのは忍びないと、都会にいる息子等が田舎にいる親を呼び寄せる。
そうして田舎の空き家が増えてく。当地区でも4軒ほどそういうケースがみられる。

肉親と一緒に暮らす安心感、なんでも揃う都会の利便性、アメニティ豊かな生活は、確かに良いものだろう。
だが、長年住み慣れた家を離れ、親しかった茶飲み友だちもいなくなり、なによりも朝夕見慣れた景色を失った寂しさが深い。

また、老いた親の身体が、想像以上に自立生活を難儀にさせているのを目にし、さらに文化的住宅やアメニティに富む環境が、老人向きでない現実に突き当たり、呼び寄せた方が戸惑ったりする。
元の住み慣れた所へ戻すわけにはいかない。というわけで、施設入所になるケースが多いという。

それらのことを考えると、老いても住み慣れた家で、家族と一緒に暮らせることは、ふ~む 幸せなことかもしれない。
母は、今年90歳になる。
方々の医者通いをしているが、歩行も、食事も、入浴も自立してる。
以前、認知症を疑う言動もみられたが、現在は、とくに暮らしに支障ある症状はない。
会話もちゃんとできる。他人さまからみれば、「元気なおばあちゃん」である。

三度の食事は、独りで茶の間で摂っている。
妻が、いちばん気遣うのは、食事である。好き嫌いがあるから、好みに合う御膳つくりに腐心する。
もちろん上げ膳据え膳である。

食欲にもムラがあって、工夫して出した御膳にも箸をつけなかったりすると、なんだか暖簾に腕押しの気分になるようだ。
配った御膳がきれいに食べ尽くされると、さすがに妻も嬉しそうに、お盆(膳)を振って報告する。
妻の気持ちがよく分かる。昨年、妻が入院した時に、同じ経験をしているからである。

「ほら、完食!」妻が、お盆を振って報告すると、私はすかさず左手の人差し指を高々と掲げ、右手の拇指と人差し指で丸を作って、左の人差し指に近づけ2回丸を付ける。
指文字で100を示す。「完食、良かったねぇ それじゃ 100歳まで生きるよ」と指文字が喋るのである。

妻は、かすかに笑い、「パパったらぁ」と手を顔の前で振る。
100までは、あと10年。っふふ 果たして、それまで私がもつか?

うう へへ
ふ~む む
正月だから、こんな文も笑って許してもらおうと思う次第である。

今日は七草、「夕方に七草鍋よ」と妻が笑う。

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追 加
妻が、茶の間から、母の御膳を下げてくる。
「お代わりだって」と笑顔で囁く
お代わりなど滅多にしないのだが、「七草鍋」がよほど美味かったのだろう。
はい、うん 母のお代わりリクエストが嬉しい!ことである



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  1. 2016/01/07(木) 13:45:43|
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  3. トラックバック:0|
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コメント

七草

早いもので、今日はもう七草!
お母さま、「お代わり!」は奥さまの「七草鍋」がおいしかったのでしょうねえ~
年老いて、住み慣れた故郷で娘夫婦や孫たちと一緒に過ごせるというのは最高の幸せというもの!
この松の内の暖かさ以上の暖かさが伝わってくるこんの家の春!!!
  1. 2016/01/07(木) 20:16:42 |
  2. URL |
  3. 阿蘇望亭 #z7TqjuIk
  4. [ 編集]

七草鍋

七草粥ならぬ七草鍋(笑)

そこいら中にある食材を混ぜたごった煮
納豆汁と言った方がいいみたい
納豆を擂鉢で摺ってたくさん入れた雑煮に近い味噌汁
豆腐とか人参なども使います
これがなかなかうまいのですよぉ(笑)



  1. 2016/01/08(金) 08:01:31 |
  2. URL |
  3. こんの #-
  4. [ 編集]

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