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小さな部屋のパソコン

       「ごめんね」と言う語尾の「ね」の優しくて注射の痛み和らぎにけり   西予市・大和田澄男
注射は痛いものと承知しているけれど、優しく「ごめんね」と言われれば、苦痛はウソのように減退するから不思議だ。
感覚とは、そういうものだと聡明な看護師は読み通し対応しているのが嬉しいねぇ

       せっかくの小春日和になんですがなんにもしたくない日があるね     新潟市・太田千鶴子
太田さんの気持ち、よく分かる。そうなんだなぁ そういう気分のときってある、ある。

       飛沫(しぶき)して重畳と寄する冬の濤 白菜に置く石を拾いくる      佐渡市・小林俊之
白菜漬は、越冬食品として欠かせない。やがてくる佐渡の冬に備え、小林さんは重石を探しに海岸にきた。私は同じように青菜漬用の重石を川原に求める。
「おみづけ」「白菜漬け」を食べ終えつつあり、正月には「青菜漬け」が食卓に載り、雪が消えるまで越冬食品として重宝される。

       妻のなき暮らしにも慣れ居酒屋で呑んで帰れど誰も叱らぬ         大館市・小林治夫
妻の小言が懐かしい!と思う小林さんの寂寥が伝わってくる。
「喧嘩する相手がいるって、いいことなのよぉ」妻が、たびたびそう言いながら私を叱る。(なにを言う!)と心の中で反駁するが、一方で(そうかもしれないなぁ)と認めてしまう。

       遺伝子の組み換えラットがいつまでも走りやめぬを恐れつつ見る      沼津市・森田小夜子
テレビニュースを見たとき、森田さんのそれと似たような気分になったのを思い出す。
それとはちょっと違うけれど、介護ロボットを見たときも(人の手でやってもらいたいなぁ)と思ったりした。科学の進歩は、たしかに便利さをもたらすが、反面怖さや違和感を覚えることがある。

       冷凍庫に猪肉隠し義弟の来訪を待つ葱農家なり              安中市・入沢正夫
仕留めた猪、畑で育てた野菜もふんだんにある。葱をどっさり入れた猪鍋でたっぷり飲ませてやろう。妹の旦那を歓待する準備ができ、手ぐすね引いて待つ入沢さん。
うう、呑みたくなったなぁ

       東京に一人暮らしている友の小さな小さな部屋のパソコン         京都市・敷田八千代
部屋はたしかに小さいけれど、パソコンからは とつもない大きく広い世界が広がっていく。

       瑞穂の国米麦作り暮らせない他に仕事なく限界集落          越前高田市・鈴木六也

「限界集落(げんかいしゅうらく)とは、過疎化などで人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを指す。
上のそれは、「Wikipedia」による。

       冬の滝月が出づれば裸婦となる     熊谷市・内野 修
       白鳥を一人見し十人に告ぐ       香取市・鶴田武夫
       ふるさとの色に渋柿干し上がり     調布市・山崎公子

                    短歌・俳句は、朝日歌壇・俳壇(24日付)より

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「松をとってきて」妻に促され、昨日格好いい枝を選び切ってきた
新年を飾る松...
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  1. 2007/12/27(木) 06:04:05|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

コメント

今野さんの執念にはいつも感服です。
私も撮りたいなと思っても即行動には移れず、ましてシャたーチャンスが来るまで粘ると言うことも出来ません。
それだけに今野さんの写真には迫力があります。

う~ん、おみ漬け、白菜漬け、青菜漬けおいしそ~
  1. 2007/12/27(木) 20:18:28 |
  2. URL |
  3. ころ #JBFGtPPo
  4. [ 編集]

「ころ」さん コメントありがとうございます。とても嬉しいです
ほんとうは、夕方沼に戻ってくる時の撮影がいい(撮りやすい)のですが、光が足りないので、朝になります
朝は飛び立つ姿ですから、一気に上空へ舞い上がります
夕方は沼の上空を旋回しますのでシャッターチャンスが増えるのですが...
素早く動くものですからシャッターが切れないことしばしばです
  1. 2007/12/28(金) 06:13:34 |
  2. URL |
  3. こんの #-
  4. [ 編集]

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