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山形県天童市の日々、つらつらと
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男 性

業を抱えて

昨日の空模様は、さすがに散歩する気になれず、踏み台運動で済ませた。
新聞をみた後は、読書で暮らす。
昨日の新聞で印象に残った記事がある。
   居どころ感覚、落とし穴に @が生む悲喜劇
上が 見出しで、opinion ザ・コラム欄 7段と長い記事である。
以下は、その記事の抄である。

  「@ほど電脳時代をみごとに表す記号はほかにありません。6、7世紀から単価や計量の印として使われてきたが、1971年にメールの住所記号に採用されて用途が一変。いまや人類の生活に欠かせない存在になりました。」
  @がメールアドレスに使われて今年は40年の節目にあたるそうだ。仕事に私用にメール依存度は高まる一方で、
  @の運命を変えたのは、(略)ボストン近郊ケンブリッジ市の通信技術会社BBNで働くレイ・トムリンソンさん(69)。
  @マークに着目したのは「キーボードに並ぶ記号の中で最も地味でしたから」。トムソンさんが瞬く間に創造したメールアドレスはその後、住所の概念を一変させていく。

  電子住所は私たちの「居どころ感覚」を微妙に狂わせる。24時間どこからでも連絡を受け取れるだけに、つい「実際にどこいるかは知られまい」とたかをくくってしまう。
  そして錯覚の先には落とし穴が待っている。
  たとえば、先週まで米サウスカロライナ洲の知事だったマーク・サンフォード氏(50)はこの@の穴に落ちて、次の米大統領候補の座をふいにした。

  下院議員と知事を経験し、来年の大統領選ではオバマ氏に挑戦できる絶好の位置にいた。
  だが隠密の南米旅行がもとで、アルゼンチン女性(42)との熱愛メールが表に出てしまう。赤面するような内容に有権者はあきれ、辞任要求が噴き出した。

  <最愛の君へ 君は輝いている。君は自分の美しさを自覚すべきだ。あれからもう1週間、会いたくてたまらない>
  <私は今ブラジルにいます。紺碧の海を見ながら、あなたのメールを読みました。こんなに誰かを好きになるのは10代以来のこと。金曜日の夜は、あのまま抱き合っていたかった>
  <来週からは全米知事会で忙しい。でも必ず君といっしょだ。君のキスはすばらしい。全身の日焼けの線も、腰回りの曲線も好きだ>

  再会したい一心で知事は09年夏、ひそかにアルゼンチンへ向かった。秘書官には下手なウソをついた。「米国内の山でハイキングしてくる」
  ところが4泊5日の密会の間、何が忙しいのか、知事はメール着信を一度もたしかめなかった。
  秘書官が心配して15回も携帯電話を鳴らしたが、電源はオフのまま。さすがに5日間の音信不通は長く、警護官や副知事たちが騒ぎ出す。

  「知事が不明」「登山中に遭難か」と大々的に報じられ、無断渡航が発覚した。弾劾調査では「居場所を偽るとは知事失格」と追求され。
  以前の南米出張時の領収書といっしょにメールを計4千ページ分も調べられたのは、手紙と違って送受信の痕跡が消しにくいからだ。

  20年連れ添った夫人(48)からは愛想をつかされた。夫人は「夫に釈明の余地はない」という声明をこれまたメールで報道機関に送ると、4子を連れて知事公舎を出た。離婚成立はその半年後。
  「夫が書いたイヤらしいメールを新聞で見て切れた。とても子供たちには見せられない内容でした」と語った。
  
上の記事で、心が動いたのは、@のことではない。
次期大統領候補ともくされた男のメール内容と行動である。倫理の道では、たしかに不倫であり醜聞でしかない。役割放棄である。そのことを踏まえながらも、男の本音というか、業を見る。
どのような役割をもち、重要ポストにいようと、ね その男の中には、なんとも切ない男の業があるのだなぁ...... としみじみ思い、哀れを覚える。

過去の自分の不倫を正当化しようとは思わない。同じ男として、判断を狂わせてしまう何かを飼っていることに思いが至る。
前の前の大統領だったクリントン氏も似たような間違いをやっている。男という生き物だからとは考えたくないのだけれど......
男には、自分でもよくわからない生き物が蠢くのを誰もが、時には不思議に思うことがあるのではないのか?


午前6時半の気温は、-4度だった
10時のそれは-2度、小雪



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  1. 2011/01/20(木) 10:04:00|
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